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蜂の巣駆除の悪徳業者の手口と対策法を解説!

蜂の巣駆除

 

 

アシナガバチの巣

戸建貸家の住人から、ベランダに蜂の巣ができていると連絡がありました。

 

蜂の巣

 

蜂の巣

 

LINE に送られてきた画像を見ると、とても大きく恐ろしく感じました。

実際現場に行って確認してみると、ニワトリの卵程度のサイズでした。

入居者が望遠レンズで撮影したそうで、レンズの威力に感嘆した次第です。

 

一旦帰宅して、どうしたものか、、とネットで対処法などを検索していました。

蜂の種類や特徴、特性など勉強になりました。

すると、入居家族の奥様から連絡が入りました。

「主人が駆除業者を手配したので、明日来てくれることになりました!」

こちらで何とかするべきなのか思案していたら、あれよあれよと話が進んでいました。

 

駆除に来た悪徳業者

駆除業者ばかりを集めたポータルサイトで見つけたそうです。

サイト名を覚えていたことが後に功を奏しました。

 

サイトの中から、口コミ評価が非常に良い、低価格な業者を選んで依頼したようです。

軽トラの後ろに道具と薬品を乗せて一人でやってきたそうです。

信用を得るために立派な書類を見せてくれます(後に確認)

ここは大阪府堺市ですが、本社は名古屋となっていました。

フリーダイヤルで「お客様窓口」とあります。

クーリングオフについての説明文もちゃんと記載されてあります。

 

悪徳業者のだましの手口

信用させるための作戦

  • 後で本社を調べると、バーチャルオフィスでした。
  • フリーダイヤルに電話する必要がないのに、電話してくださいと言われ、女性が対応したそうです。
  • 今までの駆除事例の一覧を見せられ、相場の値段で承諾したそうです(約3万円)

恐怖心を抱かせる作戦

仕事を始めると、ニワトリの卵大の巣はすぐに撤去されました。

 

業者:念のため屋根裏も見てみますよ。

 

主婦:勝手に屋根裏に入ってもらっていいのか?大家さんに聞いてみなければ・・・

 

業者:大丈夫ですよ。点検だけ無料です。(勝手に屋根裏に入る)

   大変です!スズメバチがいます!

   先日、この近所でスズメバチの大きな巣が見つかり駆除したばかりです。

   スズメバチに刺されたら、ショック死する例もあります!

 

主婦:息子のアレルギーがひどいので、刺されてショック死でもしたら大変!!!

   お願いします!大家さんにも連絡してみます。

 

電話を受けた私: 業者に代わってください。

 

業者: 屋根裏にスズメバチがいるので駆除しました。

 

私: 本当にいるのか写真を撮ってください。今日の日付がわかるように。

 

業者: 薬を撒いたので、どこかへ飛んで行きました。

 

スーパーのレジの順番が来たので、とりあえず電話を切りました。

おかしいじゃありませんか。

薬を撒いて殺虫できたならスズメバチの死体を撮影できるでしょ。

屋根裏内からそう簡単に脱出できませんよ。

 

悪徳業者のぼったくり契約書


ベランダのニワトリの卵大のアシナガバチの巣を駆除して、存在しないスズメバチの駆除として6帖屋根裏に薬剤をまいて、155,100円の請求でした!

 

内訳

  • 殺虫剤散布作業 1本  20,000円
  • 鎮静燻煙剤作業 1本  10,000円
  • 高所作業 3m     8,000円
  • 防護服着用作業 一式  3,000円
  • 防虫剤散布作業 ペンフルフェン 10L 80,000円(1L 8,000円)
  • 忌避剤散布作業 シフルトリン・メントール 5L 20,000円(1L 4,000円)
  • 蜂の巣撤去 処分含む  0円

小計 141,000円

消費税10% 14,100円

合計 155,100 円

 

現金を持ち合わせていないので、クレジットカードでもよいでしょうか?

バカもーーーん!!

カードを切ったら、ハイさようなら~

 

その後、軽率でした、、と力のない声で電話がかかってきました。

 

すぐに対策を!

カード会社に連絡

カード会社に連絡をして、止めてもらうようにと主婦に言いました。

主婦がカード会社に電話すると、契約相手に依頼してください。と言われたそうです。

警察に電話

私:蜂の巣駆除の悪徳業者から詐欺行為を受けました。

警察:まず、お名前からお知らせください。

私:自分ではなく、貸家の入居者が騙されました。

警察:それでは、ご本人から連絡をください。

 

事の重大さに意気消沈している主婦に警察に電話をすすめるのは、、、

その前に消費者センターに電話してみようと思いました。

消費者センターに相談

なかなか電話がつながらず、メールで詳細の説明をしました。

わりと早く返信があり、連絡先の電話番号が記されてありました。

電話をすると、ここでも当事者でないと受付けられないと言われました。

 

主婦の方に、クーリングオフが使えるかわからないが、スピードが大事です。

早くこの電話番号に連絡をしてください、と伝えました。

 

主婦は消費者センターとのやり取りを繰り返し、面談をしました。

契約書、ネットのサイト名、業者名、業者との時系列でのやり取りなど、詳細を報告しました。

後は消費者センターが悪徳業者にアプローチして進めてくれることになりました。

 

結果、全額が戻ってくることになりました!

それにしてもアンポンタンな入居者。

4月に、息子の大学の学費がしんどいので家賃を下げて欲しいと言ってきたのに、蜂の巣駆除に155,100円も出せたんや~

 

それだけ恐怖心を煽られたということですね。

 

さいごに

一般の人から見えない場所の作業を依頼する場合、ぼったくられないか要注意です。

屋根瓦、アンテナ、床下、白アリ、トユなど、素人が相場を知らず高額を支払う場合がよくあります。

 

今回の出来事は、代金が戻ってきて、蜂の巣も駆除できたという結末でした。

おそらくお金は戻ってこないだろうとすぐに諦めず、スピーディーにやれることをすべてやる!

しかし、その間の心的疲労や労力を考えると、騙されないに越したことがないのです。

 

次は、水が漏れていないのに、水道料金が倍になっている。という住人の所を訪問します、、、

 

最後までお読みくださりありがとうございました。