収益住宅をたくさん所有している投資家仲間のKさんは、中古戸建てを安く購入して、
自分一人でリフォームしています。
プロの技をお持ちなので、元大工さんだとばかり思っていたら、ユーチューブで勉強、研究して、知識や技術を磨いてきたとのことです。
しばらくお目にかからない間に、所有物件数が10軒以上増えているという達人です。
会社勤めはしていなくて、毎日趣味と実益を兼ねたリフォームをこつこつと一人で楽しんで進めていらっしゃいます。
研究熱心で、私の物件を見せてほしいと電話がかかってきました。
時間を約束して、一緒にランチをしてからの視察となりました。
今までは不動産の話ばかりでしたが、食事をしながら色んなプライベートな話になりました。
Kさんは、若い頃から人に使われるのがイヤで、居酒屋を経営して失敗した経験があります。
その後、㈱ダイキンで設計や工事に関わり辞め、不動産会社の営業をして、不動産の面白さに目覚めたのだそうです。
当初、区分のマンションを購入し、リフォームして貸していました。
ところが、共益費や修繕積立金などの固定費が利回りを下げることを知り、中古の戸立てに絞って投資しています。
現在、作業を進めている物件が私の家の近くなので、見せていただきました。
工務店に丸投げしている私から見たら、気が遠くなるような工程をコツコツと一人で進めています。
節約方法を色々と教えていただきました。
リフォーム時のコストカット方法
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給湯器をオークションで1年前の型を買う。
古家の場合、給湯器が作動しないことが多く、新しく付けるには15万円くらいの費用が発生します。
オークションを調べると、2番手のメーカー品なら一年前の型が1万円くらいであるそうです。
なぜ、一年前の新しいのが出回るかというと、オール電化にしたら要らなくなるからです。
Kさんはオークションで購入した費用1万円だけで、工事は自分でされます。
15万円が1万円に節約できるのです!
キッチンの手元照明もオークションで1,000円で購入したとのことでした。
通常価格は5,000円以上するらしいです!
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古い畳は自分で捨てる
畳屋さんに廃棄を依頼すると、新しい畳を購入した場合は無料になりますが、廃棄のみだと1枚2,000円程度かかります。
ホームページで粗大ゴミの廃棄場所を調べて、料金をチェックします。
堺市の場合、100kgで1,700円だそうです。
そういえば、植木屋さんが、刈った枝葉を捨てる料金が高くなったからと値上げをしてきました。
6畳の和室を洋間にリフォームする場合、廃棄のみなので12,000円かかることになります。
Kさんは1,700円に抑えています。
12,000円が1,700円に節約できます。感心することばかりです!
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アウトレットフローリング材を使う
和室を洋間にリフォームする床材を選ぶ際、インターネットで「フローリング材 アウトレット」と入力します。するとたくさんのリーズナブルな床材を見ることができます。
作業工程や方法は、ユーチューブで勉強して自分で工事したそうです。
随分なコストカットになり驚きです。
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和室の砂壁にクロスを貼り、洋間にする節約方法
ざらざらした砂壁の上に直接クロスを貼ることができませんので、下地を作る必要があります。
私のように工務店任せにすると、ベニア板を貼り、その上からクロスを貼るのが当たり前でした。
Kさんは、ベニヤ板より安い石膏ボードを貼ります。
ビスの凹みをパテで埋めます。その上からクロスを貼ります。
石膏ボードの方が安上がりで、おまけにクロスの付きが良いそうです。
それなのに、工務店はなぜベニア板を使うのでしょうか・・・
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古いタイル壁の上にサニタリーパネルを貼る
古家のトイレには、壁の途中の高さまでタイルが貼られていることが多いです。
レトロ感が良いと言えばそうなのですが、やはり冷たく寒々しいので、全体のバランスから考えても、スッキリさせたい所です。
Kさんは、壁のタイルの上からサニタリーパネルを貼っていました。
私は以前、古いキッチンのタイル壁の上にキッチンパネルを施工してもらったことがあります。ツヤがありとても綺麗で、スッキリ仕上がりました。
キッチンパネルとサニタリーパネルの違いを聞くと、まずサニタリーパネルは値段が安い。キッチンパネルは不燃性素材ですが、サニタリーパネルは浴室、洗面、トイレなどに使われる素材で、抗菌仕様になっているそうです。
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高額になるベランダ防水や外壁塗装も自分でやる。
もうこうなってくると、説明を聞いても専門的過ぎて神業にしか思えません。
高い所の作業は、さすがに危険なのでビクビクしながら慎重に慎重を重ねるそうです。
DIYされる方は本当に多くの知識をお持ちで尊敬いたします。
テレビアンテナのことや、ガス開栓のことなど、色々レクチャーを受けました。
もともと素人の人がここまで出来るようになるなんて、その情熱に感服いたしました。